2017年05月04日

紫の石のゆびわ

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メゾンエルメスのル・ステュディオで、『La migliore offerta(邦題:鑑定士と顔のない依頼人)』を観ました。
ジュゼッペ・トルナトーレ監督の2013年の作品、英語の映画ですがロケ地のメインは北イタリアです。
イタリアンブランドの協力で素敵な小道具も楽しめる、面白い映画でした。

広大なヴィラや美術品のオークション会場など、興味深い環境で繰り広げられるストーリー。
謎だらけの冒頭から、初老の紳士(鑑定士)とミステリアスな若い女性(査定依頼人)が苦労しながら少しずつ理解しあい、紳士は残りの人生を彼女と共にすることを決意・・・

観ている人が、これがミステリー映画だったことを忘れそうになる頃、登場するひとつの指輪があります。
紳士が宝飾店で、いくつか勧められた中から確信をもって選ぶ、深い紫の石の指輪。
ブルーのサファイアならごく無難な選択なのに、彼がわざわざ選んだ深い紫の石(アレキサンドライトなら話が出来過ぎ)は、その先に待つ出来事を物語るような、ミステリアスな美しさです。

ル・ステュディオの2017年のテーマは「オブジェに宿るもの」だそう。
数々の美術品とともにこの指輪も、多くのことを宿して語るオブジェのひとつに見えました。

写真はいただいた映画のパンフレットと、イタリア映画にちなんで?可愛い包み紙のカラメッラ。
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