2019年08月16日

川本喜八郎 人形展

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三国志展の流れで。

人形劇三国志の、人形美術を担った川本喜八郎さん。その後もたくさんの作品を作られていますが、2010年に亡くなる直前まで、次作の構想と企画を温めていたそう。

その幻の作品が『項羽と劉邦』で、すでに形になっていた人形数体とカシラ多数が展示された折に出かけてきました。

会場には、『項羽と劉邦』のキャストのほかに人形劇『三国志』の人形も展示されており、川本氏のチームで人形製作されていた方のお話を伺うことが出来ました。

氏は特製の衣装を着けた関羽の人形をお守りのように飾っていたとか、馬の人形(日本語合ってる?)は製作委託していたけれども赤兎馬だけは自身の手で拵え、たてがみ部分のオーストリッチの植毛(?)なども嬉々としてなさっていたとか。
そんな裏話のいろいろもとても楽しかったです。

生涯にわたってさまざまな境遇に見舞われる人物でも、人形の顔は多くの場合、ひとつのパターンだけ。
さまざまな角度から下調べして解釈を深め、その人間の本質を顔の造形に表しつつ、さらにはその人間の末路を暗示するような顔つきに作るのだそう。

時に人形が演じるものが人間の演技を凌駕するのはこういう訳かと、ちょっと怖いような面白いようなお話でした。