2009年07月16日

ミステリーのデザイン

夏はライフスタイル誌などで本の特集が多いですね。
書店の店頭も気合い入ってます。
バカンスシーズンを控えて、手持ちの自由な時間が増え、さあ読むぞ、という気分になるのでしょうか。

私も夏になると、海の見える、風通しのよい、虫のいない静かなところで、飽きるまで本を読んで過ごしたいと思うことがあります。

午後3時ごろ、冷たい氷なしのアイスティーを傍らに読み始めます。
作品世界に入り込み、夢中になって読んで、夕風が涼しくなる頃には読み終えて、アイスティーをプロセッコに変えてもう一度ぱらぱらとめくって眺めて・・こんな午後が理想です。

私は乱読しますが、こんなのんびりした時間には読後感のよい良質のミステリーもいいです。

最近読んだ中では、節子・クロソフスカ・ド・ローラさんが『見る美 聞く美 思う美』の中で勧めていた、クリスティーの『茶色の服の男』が面白かった。
あと、パートナーがサガンの著作が含まれているという理由でプレゼントしてくれた、フランスのミステリー傑作選(1)『街中の男』も、こんなことでもないと決して手に取らないミステリーの短編集ですが、なかなか良かった。
この中ではサガンの編よりも『Tout etait faux』(邦題:羊頭狗肉)や『La mainheureuse』(邦題:つき)が最後のオチがストンとしていて気持ちよく、好みです。

このオチの気持ちよさ、附に落ちる感じは、「よいデザイン」といってもいいような感覚です。
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