2009年12月12日

柴田是真

三井記念美術館。いつも通り、千疋屋フルーツパーラーとセットで訪れました。

江戸末期から明治初期という、蒔絵の黄金期?に生きた柴田是真。
モダンで茶目っ気のある蒔絵の作品はもちろんですが、すっきりと洗練されたバランス感覚の絵画がまた素晴らしかったです。
思わず「うーん」と唸ってしまうような作品がいくつもありました。

蒔絵は、絵画的な表現であるものの、多くの絵画表現と違い、時間の勢いを借りることができません。
気の遠くなるような多くの工程、また沢山の素材の組み合わせを必要としますので、常にしっかりとしたバランス感覚があってこそ、この完成度に辿り着くのだと改めて感じました。

ところで今回、展示品のメインは米国テキサスのエドソン夫妻の収集品です。
いつもながら、今では再現が事実上不可能な最高レベルの工芸品が、それらに魅せられた或る個人の情熱によって国外で大事にコレクションされていることに、複雑な気分になりました。

いずれにしても、本物に出会う機会があることは、とても有り難いことです。
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