2010年05月29日

棕櫚をすこしエキゾチックに

盛夏に向けていろいろと製作が進んでいますが、最近出来上がったのがこちらです。

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ATENARIで人気の棕櫚(しゅろ)モチーフを少し神秘的な、珍しいカラーで。
甘い香りの夜風にそよぐ棕櫚・・・少々エキゾチックな雰囲気です。

特殊な製法で燻した、チャコールグレイとパープルの銀粉を使った蒔絵。
マットな質感に出来上がりますが、今回少し光を加えるため、ところどころ瑪瑙で磨いて仕上げてあります。

この「金属を瑪瑙で磨く」という行為、ロシア東方正教会のイコン画で、背景の金箔を磨くのにも使われます。

5年ほど前、ルオーの絵とイコン画を併せて見せる展示会で、制作用具として瑪瑙の磨き棒が展示されていました。

磨いて光らせる、というのは有史以来脈々と続く装身具づくりの基本ですが、道具のない時代にどうやって磨いたのか本当に不思議になることも多く、磨く道具も昔のものを見ることが出来れば、きっと面白いだろうなといつも思います。
posted by atenari | ニュース / News