2010年05月30日

モーリス・ユトリロ展

ユトリロだけ見る展覧会は初めて。しかも今回は全ての作品が日本で初公開のものだそうです。

人の生きている気配が一切ない(オマケのように、レゴブロックの人形のように人は配置されていますが)、淡々と描かれた街角の、あるいは教会の風景。
ニュアンスのある白い壁、重いブルーグレーのパリの空にひかる、バーミリオンレッドの煉瓦が印象的。

単独展?なので、彼の生涯と画風の変遷に集中して見ることができ、良かったです。
私生児として生まれ、少年時代からアルコール中毒、自分より若い継父との同居生活、と、字面で見るとこれでもかという程の「恵まれない境遇」。
しかし51歳で”人並みに”結婚したのを期に、絵が一気に出汁がらのように痩せ衰えていくのは、いったいどうしたことでしょうか。

新宿の損保ジャパン東郷青児美術館にて、7月4日まで。
美術館は42Fにあり、眺望が素晴らしいので天気の良い日にお勧めです。
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