2020年10月17日

月の丘

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久しぶりの上野公園。
ここは空が広いので、雲ばかり撮ってしまいます。

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1時間ほどのあいだに刻々と変わる空が楽しくて。

この日の目的は表慶館の「工藝2020」展でした。
色を切り口に展示された、さまざまな工藝のバリエーションが楽しめる展示会です。

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撮影できる作品のなかで一番気に入ったのはこちら。
金箔と截金で、ふんわりたっぷりした金色。
小さくなって、この金色のやわらかい起伏に寝そべって、周りを見渡してみたい。

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画面の一部はウルトラバイオレットとのコントラストが美しく。
写真のぶれが綺麗なのでそのまま採用。

ところでこの作品、作者のお名前は月岡さん。
金のソフトな光にあまりにしっくりくるお名前でびっくり。
フルーツパーラーの桃子さんとか、テキスタイルミュージアムの繭子さんとか、時々拍手したくなるほどしっくりくるお名前に出会います。

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萩も満開。冬支度のいろいろが楽しい季節です。

2020年10月09日

インドのミニアチュール

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岡崎市美術館博物館にて「小宇宙の精華 インド宮廷絵画」展を見てきました。
日本画家でインド美術コレクターの、畠中光享氏のコレクションの展示会です。
以前、松濤美術館で畠中光享氏のインド染織品の展覧会(その時の記録)を見ているのですが、会場に細密画も少し展示されていて、「もっと見たいな」と思ったのを記憶しています。

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気の利いたミュージアムレストランから展示室へ向かう、大理石の階段。
名古屋から小一時間、山の上に突然現れる立派な美術館でした。

今回わざわざ出かけようと思ったきっかけは、この春に読んだオルハン・パムクの『わたしの名は「紅」』です。
細密画師にたくさん語らせるこの本を読んで、まとまった量の細密画を見たい気分だったころ、この展覧会について知ったのです。
知りたい見たいが満たされて、大満足。

送ってもらった重い図録が届くころ、また続きを書こうかな。


東京は急な冷え込みで、慌てて冬支度を始めています。
よい週末をお過ごしください。

2020年08月12日

和巧絶佳 展

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パナソニック汐留美術館へ。
1970年以降生まれの工芸作家の作品を、「和」「巧」「絶佳」の3つの章で紹介した展覧会です。

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涼しい五角。

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麗しい六角。

橋本千毅さんの漆芸作品は、小さくて美しくて圧倒的です。
そもそも漆芸は膨大な手間と時間が必要な仕事ですが、並んでいたものの中には、単位体積あたりの労働力と集中力の集積量で、世界一ではと思えるものがありました。(上回る工芸作品があれば、とても知りたい!)
個人蔵の作品がほとんどなので、これだけの数を一度に見られる機会はもうないかも。

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展示作品は(ルオー部屋を除き)すべて撮影できます。
自分のお気に入りの角度を見つけるのも、楽しみのひとつです。

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 ATENARI<アテナリ> ポップアップショップ
2020年9月2日(水)〜8日(火)
日本橋三越本店 本館1階 アクセサリー イベントスペース

2020年08月10日

調える

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10年くらい前に初めてサンフランシスコの空港に降りたとき、「神戸に似てる!」と懐かしくなりました。それ以来、神戸に降りるときはサンフランシスコを思い出します。

こんな時期なのでまさにとんぼ返りでしたが、いい買い付けができたので満足、満足。


ポップアップショップのスタートまでひと月を切り、お客様をイメージしながら、あれこれ調えていく時期になりました。
この過程は普段あいまいにしていた物事の優先順位を考えるきっかけにもなり、結構好きです。


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くらくらするような暑さの中、クールさで目を引いたピンクの花。芙蓉かな?
さっぱりと前を向いていて気持ちの良い花です。
心が動き、またひとつアイデアが生まれます。

東京では連日、夏の真ん中にいる感じ。
よい1週間をお過ごしください。

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 ATENARI<アテナリ> ポップアップショップ
2020年9月2日(水)〜8日(火)
日本橋三越本店 本館1階 アクセサリー イベントスペース

2020年07月07日

七夕

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定番の星のピアスが、今日はちょっと特別に見えます。
星は人が思いを託す、確実で美しいもののひとつ。

新暦では梅雨どきにあたり、明るい星はあまり望めませんが、時には見えないいろいろなものに思いを馳せてみるのも良いかもしれません。

さらさら鳴る笹の葉に、短冊ひとつつけるなら何を願うか考えてみたり。


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最近のお気に入り。
くりぬいた柑橘の中にプーアール茶を詰めてあります。
身体を温めてくれる上、爽やかな香りが夏にぴったり。

この時期はこれから本格的な夏へ向かう、一年の折返しでもあります。
向こう半年も健やかに過ごせますように。

結局今年の願い事はこれかな。
タグ:ピアス

2020年07月02日

きもの展

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日時指定の事前予約制になり、快適に見られるようになった東京国立博物館に出かけました。

会場にはおもに16世紀以降に作られた華麗なきもの、装身具がずらりと並びます。
知らなかったことをいくつも発見、新しく疑問もわいて、久しぶりに博物館の楽しさを堪能しました。

第三章の「男の美学」は特に面白かったです。
織田信長の陣羽織(よくぞ残った!)、江戸の火消しの袢纏(着てみたい!)、杣田細工の印籠(ただすごい!)。
いずれも突き抜けたこだわりが、爽快でした。

女性のきものでは、安土桃山時代の小袖がモダンで可愛らしくて、新鮮です。
時代が下るにつれ豪華さや技巧に取って代わられ失われる、新鮮さ。あれは一体何でしょう。謎です。

花魁の髪飾りの展示は迫力がありました。
風俗画と並んで現物の展示があり、その実物のボリューム感から当時の白べっ甲への執着が伝わってきます。
それを見ていて、最初に出島にダイヤモンドが持ち込まれた時は日本人の関心を引かなかったと、何かで読んだのを思い出しました。グローバルスタンダードと無縁の、独自の価値観。面白いです。

会場の最後には、現代に生きる作家やデザイナーの手掛けたきものが展示されています。
そのエリアで見えてくる、きものの未来もあります。

きもの展は東京国立博物館にて8月23日までの予定だそう。
作品リストによると、何度か展示替えがあるようです。この夏のあいだにぜひ。

2020年06月24日

黒い瞳

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黒い瞳に合うネックレスは、黒蝶真珠のケシと黒い漆で、華やかな黒がポイント。

秋冬シーズンに向けて、「似合う」をもう一段階引き上げる、新しい考え方でジュエリー製作を進めています。


先日は久しぶりに、映画館へ。
『パプーシャの黒い瞳』を岩波ホールで観てきました。

ロマ(ジプシー)の女性パプーシャの属する社会の営み、そして彼女の詩が世に出たときの、その社会の反応が描かれた2013年のポーランド映画です。
大きな美しい風景、火、魅力的な音楽、わざわざ映画館で見て良かったなと思いました。

岩波ホールではしばらく、旧作が週替りで再上演されています。
6月27日からの1週間は『残像』。

ここ数年で心に残った映画のうち、この『残像』と『COLD WAR』はポーランド映画でした。
或る人が社会によって自由と尊厳が損なわれていると感じたとき、自分を通す方法がこのふたつで比較できて面白かったです。


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重なるときは重なるもの。
最近の一冊もポーランド作家のものでした。
タグ:ネックレス

2020年06月12日

松濤で真珠展

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松濤美術館へ出かけてきました。
美術館へ行くのが久しぶり過ぎて、単眼鏡を忘れそうに。危ないあぶない!

展示品の大半は、ミキモト真珠島博物館と穐葉アンティークジュエリー美術館からのものでした。

カステラーニ工房と工房出身のカルロ・ジュリアーノの作品は、古代から中世の宝飾品をお手本にした端正な佇まい。
でももちろん単なる復古趣味ではなく、途絶えた技法の復刻を含めた高い技術力でモダニティ(19世紀製)が実現しています。

展示品には、ハーフパールが使われたものがたくさんありました。

質とサイズが吟味されて、きちんと爪で留められたハーフパールは、端正で美しいです。
ミキモト装身具の「シロツメグサ」は素敵でした。製作は1993年と新しいですが、図案は1910年製とのこと。この時代のトレンドを思わせる、軽やかさと優雅さが魅力的。
例えば華奢な身体につけるブローチには、ハーフパールは一つの正解のように思えます。

最後の展示室は、真珠養殖の技術について解説されています。

以前から、日本で養殖するあこや真珠の核にわざわざミシシッピ川から運んできた貝を使う理由がずっと謎だったのですが、展示会場で貝の現物を見てようやく納得。
小さいのに厚みがすごい。組織も均一に見えます。

帰宅後にインターネットで真珠核産業のことを少し調べてみたら、こちらもまた奥深い世界。面白かったです。
特にあこや真珠は真珠層が薄く核が透けて見えるため、核の品質には大変気を使うそう。

この展示会は、真珠を身につけていると入館料が200円オフになります。
知らずに伺ったのですが、もちろん着けていたのでめでたく割引に。

「真珠ー海からの贈りもの」展は渋谷の松濤美術館で9月22日まで開催中です。

2020年05月09日

光のキャンバスをつくる

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漆で下塗りしてなめらかな面を作ったあと、金箔を貼る作業。

今日は貼るぞ、という日は朝から何となく落ち着かない気分。
私にはとても緊張する工程で、最中は呼吸しているかどうかも不明です。

金を延ばして叩いて、極限まで薄く加工したのが金箔。
漆芸用の一般的な金箔は、光がかなり透けてみえるくらい、薄いです。

今回は1週間ほどかけて2回貼り重ねてから次の工程へ進みます。


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5月10日は母の日。
アテナリオンラインショップでは、母の日の贈り物にお勧めのジュエリーをセレクトして販売中です。
シルクコードプレゼント&国内送料無料は、明日いっぱいで一旦終了になります。

詳しくはこちらの過去記事を、ご覧ください。


では、今日も良い一日になりますように!