2018年02月17日

ジャスミンの香り

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晴れて暖かくなった、絶好の梅見日和。
梅林は4分咲き、蕾も好きなのでちょうど良かった!

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白梅は、息を吸って、吸って、吸い続けたいほど良い香り。
ジャスミンの香りに似てる・・・と思って帰宅後調べたら、香りの主成分が共通らしいです。

そういえば先日立ち寄ったSHISEIDO THE GINZA。
気に入ったセルジュ・ルタンス「A la nuit」のトップノートが、やはりジャスミンでした。


梅のシーズン中、またどこかで偶然に、遭遇したい香りです。

2018年02月05日

時空を超えた価値

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文字の代わりの記録媒体。
カラートーンが、趣味の良いインテリアのお手本みたい。

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文字を持たないが故に表現の熱い、ひょうたん製のカップ。

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面白い表情の陶器。現代の作家ものだと言われても、何の不思議もない。
リャマに乗る人間の像は決まって、こんな風にしがみつくポーズなのだとか。
高低差の激しい道・・・牽く人は別にいるのかな。

これらはすべて、国立科学博物館の「古代アンデス文明展」から。
主な展示品はほぼすべて、撮影可能です。

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装身具で面白かったのは、この貝のネックレス。
スポンディルスという珊瑚色の貝、古代世界では広い地域で貨幣に近い価値をもっていたようです。
これは、祭祀用とされているかなりの贅沢品。 説明によると「黄金より価値があった」そう。

その黄金。
展示品のなかには金(Au)の装身具も多いですが、そのデザインをみると金を使った理由は素材価値の誇示でなく、太陽に似た光の反射だったように思います。

それらを片っ端から溶かして持ち帰り、自国で貨幣と交換して利益を得た西欧人のこと、その貨幣もまた仮想であることについて考えたり。

「古代アンデス文明展」は上野の国立科学博物館で、2月18日まで。 
15000年をモノで辿るのは、かなり貴重な経験。 面白かったです。

2018年01月05日

あけまして おめでとうございます

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年末は自宅でゆっくり、英国ロイヤル・バレエの「ALICE'S ADVENTURES IN WONDERLAND」と「THE NUTCRACKER」を見ました。 楽しくて、大好きな作品です。

「情報」から解放されたひとときの「夢」を見てもらえるのって凄いな、素敵だな、と思った次の瞬間、自分の仕事でも同じことができるのだと思い当たりました。

見る人の想像力を刺激して、夢のある時間を共に過ごせるもの。
ジュエリーにはその力がありますし、その可能性をいつも忘れないようにしたいです。


写真は春に向けて製作中のもの。
いつの頃からか、私の年始は桜の最盛期。

桜をたくさん描いたので、目分量でうまく円を5等分できるようになりました。
ガレット・デ・ロワの5等分とか、今ならすごく上手くできそう。(と書いただけでお腹いっぱい)

今年も楽しみながら一歩一歩、進んでまいります。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

2017年12月30日

今年もありがとうございました

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円満が重なり合いながら、四方へ永遠に連なって。
世界中で愛される文様の、こちらはサモア諸島のもの。

樹皮を叩いて作った美しいタパに彩色された、揺らぎの心地よい一枚は、
LIXILギャラリーの「織物以前 タパとフェルト」展で現在展示中のものです。

関連イベントの岩立フォークテキスタイルミュージアム「衣の原点」も面白かったです。
熱帯地域で防寒のための衣類が必要なくても、ヒトは装身具だけは欠かさない。
そんなことが見えたのが収穫でした。

さて、新しい一年がすぐそこに。 
2018年も健やかに、良いことの連なる年になりますよう!

2017年12月13日

ボタン博物館

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近づいて見るとすべてボタンでできた、シャンデリア。

古今東西のボタンが一堂に集まる、ボタン博物館がリニューアルオープンしたとお知らせ頂き、早速でかけてきました。

衣服が一枚の布だった頃、布を留め合わせるためにつくられたピンでボタンの歴史は始まります。
それ以降は時代や地域によって、ボタン事情はさまざま。

日本の古いもの(といっても幕末以降ですが)がなかなか可愛らしくて良かったです。

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中でも一番好きなのはこの芝山細工のボタン。象牙に各種素材の象嵌。 余白がニクイ。

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そしてこちらは、どれかひとつ差し上げますと言われたら迷わず選ぶ一粒。

超絶技巧飽きた、なんて言いながら、こういうのに出会うと上機嫌になります。
そしてため息の出るような工芸品はたいてい、ペルシャ由来なのでした。

ボタン博物館は予約制で館内撮影可能です。 詳細はこちらの公式サイトにて。

人形町駅からぶらぶら街歩きしながら向かうのが、お勧めです。

2017年11月20日

誘惑する伝統工芸技術

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すっかり冬空の上野。
いつもお世話になっている方のお勧めで、「フランス人間国宝展」に出かけてきました。

フランスのMaitre d'Art(メトルダール=伝統工芸技術の最高技能者)の手による作品の展示会です。
展示作品がモノであることに閉じずに、人間とコミュニケーションしたがっているように見える、不思議な感覚を味わいました。 メトルダールは、人の暮らしを豊かにする進化を社会から期待されているようです。

伝統工芸つながりで・・・
ちょうどこの日に見ていたメールマガジンで、高級時計ブランドの展示会のお知らせがありました。

アルプスに製造拠点をおくブランドの、展示会のテーマは「Metiers d'Art」(メチエダール=美術手工芸)。
時計宝飾品業界では最高峰の素材に長らく変化がありません。そのため、緻密な手工芸による表現が求められているようです。
damascening(貴金属象嵌)やshakudo(赤銅)の技術が、まるで宝もののように記載されていました。

伝統工芸技術を繋いでゆくには、常にその時代に生きる人を誘惑しなくては・・・と思った一日。

「フランス人間国宝展」は東博の表慶館で26日までです。

2017年11月11日

ディアナ・ダムラウ コンサート

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無数の公演を自宅で楽しめる、恵まれた時代。
手軽に自分の好みを探りあてられるので、出かけてゆく公演を選びやすくなりました。


大好きなディアナ・ダムラウの、サントリーホールでのオペラアリアコンサート。
来日公演は2011年以来の6年ぶりだそうで、こういうのはチケット握りしめて半年待つのも、また楽しい。


アジアツアーのうち日本では東京の1公演のみ。
チケット完売の客席は熱心なファンの密度が高くて、とても温かい雰囲気の一夜でした。


誰もが認める実力をもちながら気取りのない、人柄の良さがにじみ出る人。
観ているほうも自然に笑顔になります。


楽しかった!


2017年11月05日

アイリーン・グレイ 孤高のデザイナー

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この菅原精造について書かれた本を読んだのをきっかけに、興味をもっていたアイリーン・グレイ。
彼女を題材にしたドキュメンタリー映画が公開中なので、観てきました。


万博を機にパリに居た菅原精造から、ラッカー(漆塗)の技法を教わったアイリーン・グレイ。 アール・デコ全盛の時代、彼女は漆塗技法を武器に家具デザイナーとしてスタートしたそう。
さらに、この領域での漆工芸品の捉え方についてちらりと言及されていて、これだけでも観に行った甲斐がありました。


後半はアイリーン・グレイとル・コルビュジエとの確執が延々と語られますが、これは少し退屈でした。
自分の縄張りが侵されることへの畏れと、畏れからくる動物的行動はありふれているし、アイリーンをその場から離れさせたのはきっと彼女の賢さ。


むしろ、もっと彼女が人生の後半をどう過ごしたか知りたかったなと思いました。何かいい本あるかしら。


映画の原題は「Gray Matters」。 観た人が納得するタイトルは好き。
Bunkamuraル・シネマでの上映は11月10日(金)までです。

2017年09月22日

食欲の秋

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サクサク、サクサク。

今日は用件があって銀座もとじさんへ。
帰りに大島紬店で飼育されている蚕を見せていただきました。

昨年は伺った時には既に糸を吐き始めていたので、桑の葉を食べる様子を見るのは初めてかも。
端からきれいにかじって食べ散らかさない、食事のマナーのよい子達です。

旺盛な食欲につられて、こちらまでお腹が空いてきました。