2020年03月16日

菊池ビエンナーレ展

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いつも通り人が少なくて快適だった菊池智美術館。
毎回見ている菊池ビエンナーレ展を見に出かけました。

田島正仁さんの紫は、ただならぬ存在感でした。
七色のなかで紫は限(きり)の色。そのことを思い出すような色の美しさに集中できる作品です。
それから、かのうたかおさんのギリギリ感(製作から運搬、展示に至るまですべて)が面白かったです。

展示されていた入賞作品は、火に任せたようなワイルドなものが少なく、細かく手入れされた質感や色あいのニュアンスで勝負する作品が多かったような。
佇まいがソフトで、照明の具合で表情がかなり変わりそうな作品群。
展示準備作業は想像を絶する大変さだと思います。(ちょっと覗いてみたい)

この公募展、応募者はほとんど日本の作家さんですが、海外の作家さんの比率が増えた展示も見てみたいなと思いながら、会場を後にしました。

2020年03月14日

読みかけていた本

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ポップアップショップの会期中お預けになっていた本。
面白かった!

新聞の書評に載っていたこの本に興味を持ったとき、ムガール帝国を創ったバーブルが書いた日記形式の本『バーブル・ナーマ』をひろい読みしていました。

バーブルは新しく征服した土地を評価するのに、「良いメロンが採れる」「ブドウがうまい」と果実の質にたびたび言及します。それが気になって仕方がありませんでした。

だって当時(15-16世紀)、統治者が気にするのは穀物の収量のはずだと思っていたから。
日本だったらまず米、次に米、何をおいても米だし。

それが、メロン?ブドウ?・・・大丈夫? 
その違いが面白くて気になって、ある日見かけたこの本にも興味を持ったというわけです。

結局、この『反穀物の人類史』では、穀物(=税)を人間に余剰生産させてその収量管理をする国家という形態と、そうでない大小の統治形態があり、ムガール帝国は後者のスター級だったと書かれています。

そしてちょっと驚いたのは、ここ数年自分が興味を持って調べたり読んだりしていたテーマが軒並み後者に分類されていたこと。アイヌもそう。

そういえば、直木賞受賞で話題になった『熱源』はお勧めです。
日本の北端とユーラシア(中世以降はロシアということになりますが)の東端を兼ねる位置に暮らした人々について、その営みの断片を知ることができます。

2020年03月08日

festa della donna

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今日は女性の日。

思いついて、三越本店に入っている第一園芸さんでミモザを頂きました。

誇示する必要のない強さ。
気持ちのよい笑顔。
静かな気遣い。

普段接しているたくさんの素敵な女性に、ただ感謝する日。


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<アテナリ ポップアップショップ>
3月4日(水)〜10日(火)
日本橋三越本店 1階 アクセサリー イベントスペース
※会期中は平日の営業時間が11:00〜19:00に変更になっています
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2020年01月26日

『人、神、自然』 展

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アル・サーニコレクション特別展へ出かけました。

カタールの王族アル・サーニ氏のもとへ、世界中から集められた素晴らしい工芸品が並びます。

展示品の多くが紀元前に作られたものです。
一神教が発明される前に広い意味の信仰心が寄せられた対象は、それぞれに全く違う表現ながら、力づよさや求心力という共通点を持ちます。

特に心惹かれたのが、2つセットになった馬のリュトンでした。
刻まれた記号から一緒に製作されたものだそうですが、二頭の馬の佇まいが美しく、ガラスケースの前を文字通り右往左往していろんな角度から眺めました。

他にも金属加工に携わる人なら仰天するような作りのものも、たくさんあります。
会場での撮影は不可ですが、オーラがそのまま記憶に残るような素晴らしいものに出会えて幸せでした。

展示会は上野の東京国立博物館東洋館で2月9日まで。お勧めです。

2020年01月08日

初荷

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年始に届いた荷物に「初荷」の赤ラベルを発見。
コトバとしては知っていても、気づいたのは初めて。

年始初めての出荷物は縁起物、ということだそうです。

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「初荷」に入っていたもののひとつはこれでした。
これから穂先の長さを変えたり、毛を減らしたり、軸を削ったりして、自分仕様にしてから使います。

今年もよいものが作れますように!


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ちなみに年始初めての着荷物はこれ。
地中海の東端、1881年創業のお菓子屋さんからでした。

2020年01月01日

2020年 あけましておめでとうございます

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あけましておめでとうございます。
2020年を笑顔いっぱいの豊かな一年にいたしましょう!


2019年12月30日

2019年 ありがとうございました

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2019年も、たくさんの方のお力添えをありがとうございました。

来年もこれまでとおなじく、二度と通ることのない道のりを歩むことになります。
しっかり楽しみながら、進んで参りたいと思います。

皆さまが心穏やかに健やかに、笑顔の多い一年を迎えられますように。

2019年12月22日

南へ

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台北の劇場にて。
ランタンモチーフのシャンデリアは、グリーンウォールとも違和感なく、ただただ素敵。
この日の公演は東アジアの楽器演奏とコンテンポラリーダンスのフュージョンで、そちらも素晴らしかった。
1+1がちゃんと3な融合。でもそもそも民俗音楽ってこういうものだったのかも・・・とふと思いました。


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旧い家屋を利用した茶荘。このタイプの茶荘はどこも、都市開発の波に今にも呑まれそう。
数年後にどうなっているか分からないので今のうちに積極的に楽しんでおきたいもののひとつ。
鍋やお菓子をつまみながら茶杯をかさね、2時間ほど過ごします。


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日本で学び台湾で三代つづく漆芸一家の漆芸展は面白かった。伸びやかで鮮やか、目に楽しい。
出発前に読み終えた『精密への果てなき道』のことをふと思い出しました。この話は長くなるのでまたの機会に。


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台湾北岸の、奇岩群。どこもかしこも波と風だけによる自然の造形。
そして撮るのに夢中になっていると、崖から滑り落ちそうに!

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今年も外せない釈迦頭、日課のようにいただきました。
さてこれで来春まで走れそう。

2019年11月05日

海岸を望む

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ho bisogno di questo! proprio questo!
深呼吸しに、遠足に出かけました。

日本の海岸線は、世界で6番目に長いのだとか。
空の青に海の青に、松の緑の取り合わせは最高。大事にしたい風景です。

山の上の美術館では今、仁清がたくさん見られます。
白釉の白は温かく、色みもさまざまで七彩があるのではないかと思うほど。

轆轤の名手なら完璧な造形もお手の物だと思うのですが、並んだ碗の多くは崩しの手が入っていて、おそらくその歪みのせいで思わず手にとってみたくなります。
これって、人は人の手のあとに触れてみたくなるということなんでしょうか。

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山の紅葉はまだまだこれからですが、活けられたこんな枝葉に心惹かれる季節です。