2020年04月22日

work in progress

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輝きかたの違う2種類の貝のコンビネーション。
以前から試してみたかったので、どんな仕上がりになるか楽しみ。

しかしこの作業、ルーペ越しなので眩しくて仕方ありません。
製作中、角度によっては本当に目がくらみそうになり、慌てて向きを変えたりします。

小さくても存在感があるのはこの光の強さゆえですね。


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最近の朝の楽しみだったのに、終わってしまった連載。
実物の、細かいところを眺めたくて仕方ない画ばかりでした。

名残惜しさに、本棚からこんなのを引っ張り出してみたり。

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今日もよい一日になりますように。

2020年04月14日

引き締めの効果

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花に見える葉の部分は、立体感がもう少しほしい。
きゅっと印象を引き締めるためにも葉脈を控えめに描きたいと思います。

控えめな線に仕上げるには、まず細く描きます。

細い線が描ける筆は、バレエ団に例えると「プリンシパル」。
アテナリには20本ほど所属していますが、プリンシパルは1〜2本です。
全ての筆がコール・ド・バレエからスタートして、たいていソリストを経てプリンシパルに選ばれます。
プリンシパルでいられるのは長くても1年くらいなので、人材ならぬ筆材の確保には常に気をつけています。
もちろんどのポジションも製作に必要です。

さて細いきれいな線が描けたら、細かい蒔絵用の金属粉を撒きます。今回は純銀粉。

蒔絵用の純銀粉は粗さが20種類あります。
今回は細かいほうから2番めのものを使うことに。

描く工程はこれでおしまい。
あと3つほどの工程を経て、仕上がりです。

仕上がったものを「商品」にするためのあれこれも同時並行で進めます。

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注文していた桐箱、届きました!
外出を減らして仕事を続けるための、インフラを支えて下さっている方々に感謝。

2020年04月12日

グリーンのアクセント

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ハナミズキの(ホントの)花の部分をポイントにしたくて、螺鈿に。

螺鈿(らでん)の螺(ら)は貝を指します。
螺子(ねじ)の螺、螺旋階段の螺・・・挙げていくと、貝の形状とリンクしますね。

素材の選択肢はいろいろありますが、今回は印象をきゅっと引き締める華やかなグリーンの貝を使います。

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これはニュージーランドのあわび貝。
使える部分はごくわずかなのですが、鮮やかな発色のパーツが取れるのでポイントづかいに重宝します。

トップ写真は小さな丸い粒に切り取って、バランスを見ながら配置しているところ。

この日は製作スタートから6日目。
モティーフにした植物の姿からは意識が離れ、目の前の品の完成イメージに集中します。

2020年04月10日

青い空 白い花

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爽やかな初夏の空にまぶしい白を散りばめる、あの木。ハナミズキ。
花のように見える部分は、中央の花を包むように進化した、葉っぱだそう。


しばらく、着物に合わせる装身具の製作が続きますので、こちらで制作過程のことを少しご紹介していこうと思います。

いくつかのアイテムに展開予定のこのモチーフ。
まずは写真のようにラフに描き散らかします。

行き詰まったり飽きてきたら、筆記具を替えてみる・・・とは、20余年前に先生に教わったことです。
教わったことはあらかた忘却しましたが、先生自身の経験に基づく小さなTipsのほうは長く記憶に残っているのが面白い。

さて、いい感触がでたら、アイテムごとの形や大きさにまとめていきます。
一番こだわるポイントは身に着けたときの感じの良さ。

蒔絵技法は表現の幅が広いですし、ジュエリーの素材や技法をミックスするとまさに無限の可能性があります。

どんなテイストに着地させるかあれこれ思い巡らせながら、描きます。

2020年03月16日

菊池ビエンナーレ展

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いつも通り人が少なくて快適だった菊池智美術館。
毎回見ている菊池ビエンナーレ展を見に出かけました。

田島正仁さんの紫は、ただならぬ存在感でした。
七色のなかで紫は限(きり)の色。そのことを思い出すような色の美しさに集中できる作品です。
それから、かのうたかおさんのギリギリ感(製作から運搬、展示に至るまですべて)が面白かったです。

展示されていた入賞作品は、火に任せたようなワイルドなものが少なく、細かく手入れされた質感や色あいのニュアンスで勝負する作品が多かったような。
佇まいがソフトで、照明の具合で表情がかなり変わりそうな作品群。
展示準備作業は想像を絶する大変さだと思います。(ちょっと覗いてみたい)

この公募展、応募者はほとんど日本の作家さんですが、海外の作家さんの比率が増えた展示も見てみたいなと思いながら、会場を後にしました。

2020年03月14日

読みかけていた本

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ポップアップショップの会期中お預けになっていた本。
面白かった!

新聞の書評に載っていたこの本に興味を持ったとき、ムガール帝国を創ったバーブルが書いた日記形式の本『バーブル・ナーマ』をひろい読みしていました。

バーブルは新しく征服した土地を評価するのに、「良いメロンが採れる」「ブドウがうまい」と果実の質にたびたび言及します。それが気になって仕方がありませんでした。

だって当時(15-16世紀)、統治者が気にするのは穀物の収量のはずだと思っていたから。
日本だったらまず米、次に米、何をおいても米だし。

それが、メロン?ブドウ?・・・大丈夫? 
その違いが面白くて気になって、ある日見かけたこの本にも興味を持ったというわけです。

結局、この『反穀物の人類史』では、穀物(=税)を人間に余剰生産させてその収量管理をする国家という形態と、そうでない大小の統治形態があり、ムガール帝国は後者のスター級だったと書かれています。

そしてちょっと驚いたのは、ここ数年自分が興味を持って調べたり読んだりしていたテーマが軒並み後者に分類されていたこと。アイヌもそう。

そういえば、直木賞受賞で話題になった『熱源』はお勧めです。
日本の北端とユーラシア(中世以降はロシアということになりますが)の東端を兼ねる位置に暮らした人々について、その営みの断片を知ることができます。

2020年03月08日

festa della donna

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今日は女性の日。

思いついて、三越本店に入っている第一園芸さんでミモザを頂きました。

誇示する必要のない強さ。
気持ちのよい笑顔。
静かな気遣い。

普段接しているたくさんの素敵な女性に、ただ感謝する日。


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<アテナリ ポップアップショップ>
3月4日(水)〜10日(火)
日本橋三越本店 1階 アクセサリー イベントスペース
※会期中は平日の営業時間が11:00〜19:00に変更になっています
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2020年01月26日

『人、神、自然』 展

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アル・サーニコレクション特別展へ出かけました。

カタールの王族アル・サーニ氏のもとへ、世界中から集められた素晴らしい工芸品が並びます。

展示品の多くが紀元前に作られたものです。
一神教が発明される前に広い意味の信仰心が寄せられた対象は、それぞれに全く違う表現ながら、力づよさや求心力という共通点を持ちます。

特に心惹かれたのが、2つセットになった馬のリュトンでした。
刻まれた記号から一緒に製作されたものだそうですが、二頭の馬の佇まいが美しく、ガラスケースの前を文字通り右往左往していろんな角度から眺めました。

他にも金属加工に携わる人なら仰天するような作りのものも、たくさんあります。
会場での撮影は不可ですが、オーラがそのまま記憶に残るような素晴らしいものに出会えて幸せでした。

展示会は上野の東京国立博物館東洋館で2月9日まで。お勧めです。

2020年01月08日

初荷

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年始に届いた荷物に「初荷」の赤ラベルを発見。
コトバとしては知っていても、気づいたのは初めて。

年始初めての出荷物は縁起物、ということだそうです。

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「初荷」に入っていたもののひとつはこれでした。
これから穂先の長さを変えたり、毛を減らしたり、軸を削ったりして、自分仕様にしてから使います。

今年もよいものが作れますように!


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ちなみに年始初めての着荷物はこれ。
地中海の東端、1881年創業のお菓子屋さんからでした。