2018年09月29日

鎌倉にて


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久しぶりの鎌倉。

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水のある場所は落ち着きます。


今回の目的は 鎌倉歴史文化交流館 で展示中の、中世の漆器を見ること。
水気の多い鎌倉の環境のおかげできれいに遺っていた、何百年も前の「ふだんづかいの器」。黒地に赤の漆絵で、豊富なパターンが描かれています。

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例えばこの松のモチーフ。この表現、面白いです。

他の展示品には唐物の彫漆と、それを模した鎌倉彫もありました。
ふたつ比べると質感の違いがはっきり。漆を重ねたものは透明感と、表面反射だけでない深い艶があって、ふと『陰翳礼讃』の羊羹のくだりを思い出します。

また、この館の常設展は地域の出土品や現存しない重要建造物についても知ることができるので、興味のある方にはお勧めです。

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ついでにぐるりとたくさん散歩して、美味しいものも。
晴天に金木犀の香る、秋らしい良い一日でした。

2018年09月23日

銀座もとじ アテナリ展のお知らせ

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銀座もとじさんでの、秋の新作展のお知らせです。
和装用のアクセサリーの展示会で、かんざし・羽織紐・帯留がご覧いただけます。

今日はかんざしの新作から、いくつかご紹介を。

トップの写真は、黄金色の銀杏の葉。
アール・ヌーヴォー様式に取り入れられたイチョウのデザインをイメージしました。
動きのある、フェミニンなテイストです。

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秋の青空のような、爽やかな佇まいの女性に。
シンプルなデザインですが、雰囲気のある後ろ姿、保証します!

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最後は万寿菊。
お饅頭のようにまあるい菊を、万の寿ぎに読み替えて。
昔々からつづく、漢字の国の言葉遊び。 縁起のよいモチーフです。

いずれも、価格や発売時期は銀座もとじさんへお問い合わせください。


また会期中、10月13日・14日の2日間はデザイナーが在廊し、かんざしのオーダーも承ります。
過去の商品ブックを見ながらのアレンジなら、初めての方でもイメージしていただきやすいです。

ご興味のある方はぜひ、ご予定ください。 お待ちしております。
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アテナリ展 <デザイナー在廊日>
2019年10月13日(土)・14日(日)
銀座もとじ 和織・和染、男のきもの
posted by atenari | ニュース / News

2018年09月16日

季節の変わりめに

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これは以前買っておいた一冊、ナタリア・ギンズブルグの1962年の本。

どのページを繰っても、いつまでも古びない新鮮なことばが綴られた本は大好き。
そしてその時によって自分の感覚を刺激する部分はさまざまです。

「彼はタリアテッレ、抱擁、サクランボ、赤ワインがお好み」 にお腹を空かせたり。
「天職は人間の、唯一で真の救いであり豊かさである」 に頷いたり。

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某所にて、どうでもいい話をしながらポワールのデザートを待つひととき。
涼しくなって、身体がひと息ついている感じ。

読書と食欲の、秋のはじまり。